平成21年度成果
成果概要
本研究課題は、1)これまでほとんど直接観測が行われておらずモデルにも組み込まれていない海洋鉛直混合を直接観測し(本課題では大きな鉛直混合の存在が予想されている千島列島・オホーツク海、アリューシャン・ベーリング海域、黒潮続流域が対象)、2)大きな混合が生じるメカニズムを明らかにし、3)混合過程が水塊形成・変質・海流・物質循環・生態系にどのような影響を及ぼすかを評価すること、及び、4)大きな鉛直混合が潮汐の18.6年振動に連動して変動することに起因する海洋・気候長周期変動について、観測データやモデルを用いて、その存在と機構を明らかにすることである。
プロジェクト2年目となる平成21年度には、昨年度シンポジウムを開催して観測計画を検討した学術研究船白鳳丸KH09-4航海によるアリューシャン列島海域・ベーリング海の乱流・物質循環・生態系総合調査を成功させ、アリューシャン列島付近で強い乱流が存在することを直接乱流観測により実証することに成功した。白鳳丸航海に先立ち、北大練習船おしょろ丸による北洋航海において4系の係留系をアリューシャン4海峡に設置し(白鳳丸で回収)約3カ月間の潮流連続観測データを取得した他、北太平洋亜寒帯・アリューシャン・ベーリング海の物質循環に関わる鉄分布等の観測を行うことができた。直接乱流観測とともに取得されたこれら様々な観測データを用いて、潮汐との関係、物質循環・生物生産に及ぼす潮汐混合の影響について明らかにしてゆく予定である。
4月淡青丸KT09-3航海では、黒潮強流帯を横切る詳細な乱流断面構造観測を実施するとともに、新しく導入したCTD取り付け型乱流計マイクロライダの実地試験を行い、CTD・硝酸計・流速観測と同時に乱流観測を行う新しい観測機器によるデータの取得と乱流観測の可能性の検討を開始した。
2009年春季に予定されていたロシア船オホーツク海観測はロシア側の都合で延期となったが、2010年5-6月に実施することができ、ウルップ海峡・ブッソル海峡など千島列島での1日連続観測を行うことができた。千島列島付近で初めて得られた直接乱流観測により、ウルップ水道オホーツク海側で潮汐流が斜面を下るシルの下流側で強い乱流が生じること、及び、乱流強度と流速シアの関係について示すことができた。また、アリューシャン列島アムチトカ海峡において大振幅の波の砕波の観測に成功し、非定常風下波論に基つく波動振幅の全球分布を明らかにし、潮流と大振幅内部波の関係に道筋をつけた。
18.6年周期潮汐振動については、平成20年度に明らかにされた北太平洋10年規模振動指数PDO(Pacific Decadal Oscillation)と18.6年振動の関係が出版され、ひき続き、エルニーニョ・南方振動(ENSO)と18.6年振動の関係について検討を進め、千島列島付近の潮汐混合を大きくして18.6年周期で振動させた大気海洋海氷結合気候モデル実験の結果と比較しつつある。海洋データ同化モデルに生態系モデルを結合したデータセットが整備され、観測との比較検討を今後行う基礎ができた。
詳細概要
1. 観測
2009年8月12日-9月25日白鳳丸KH09-4航海(45日間:安田代表航海)において、大きな乱流の存在が示唆されているアリューシャン列島海域及びベーリング海東部陸棚海域において、乱流計観測を中心として鉄・栄養塩・化学トレーサ・生物基礎生産・航走式曳航CTDなどの海洋観測を実施した。乱流強度とともに鉄・化学トレーサ・生物試料などがこの海域において世界で初めて同時的に観測され、物質鉛直輸送・水塊変質・栄養塩供給・生物生産とその変動への影響を評価する基礎資料が得られた(安田・渡辺・西岡・伊藤・小松・廣江・池谷・研究協力者:北大・久万健司教授グループ、北大・鈴木光司准教授グループ、北大・斎藤誠一教授グループ、東大・武田重信准教授グループ)。白鳳丸航海に先立ち、北大おしょろ丸北洋航海(6/2-7/5)において、アリューシャン海峡部に4系の係留系を投入し、白鳳丸KH09-4航海での回収に成功し、潮流の時系列観測データを得るとともに、白鳳丸観測において、各係留点で微細構造観測を実施した(安田・八木・伊藤・小松・廣江)。淡青丸房総沖KT09-3航海(4/2-18)において黒潮・黒潮続流・伊豆海嶺域で2種の乱流プロファイラ・硝酸プロファイラ・係留系を用いた観測行い、乱流及び栄養塩鉛直輸送を見積もった(小松・安田・伊藤・池谷)。H21・H22年度に計画していたロシア船オホーツク海観測については、ロシア側の都合によりそれぞれH22年度以降に延期することになった(ロシア極東水文気象研究所所長Volkov, Y.N.博士:研究協力者)。H21年度の千島列島ウルップ海峡・ブッソル海峡で予定していたロシア船を用いた観測は、2010年5月17日から6月13日のロシア船クロモフ号観測の中の一部で実施した。北海道沖の親潮を横切る測線Aラインにおいて実施した時系列観測の結果、中層の循環を通じてオホーツク海から高鉄濃度の海水が親潮域の中層に移送されていることが示され、中層水を介したプロセスによって親潮域表層に供給される鉄が、当該海域でおこる春季の植物プランクトンの増殖に大きく寄与していることが明らかになった(西岡)。中層水によって移送される主要な画分である粒子態鉄の生物利用能を確認するために,夏季の北太平洋亜寒帯域において現場実験を実施した。その結果,大陸棚起源の粒子態鉄は生物利用能を有すること,外洋においても粒子態鉄自体は生物利用能を保持していることが確認された(西岡)。
2. 潮汐・乱流モデル
アリューシャン・アムチトカ海峡において観測された大振幅内部波の砕波についての論文を出版するとともに、大振幅内部波の砕波過程に基つきパラメタ化した潮汐混合推定モデルを提案した(中村)。2001年の観測に基つく、オホーツク海と太平洋の海水交換の季節変動モデルを考案した(勝又)。
3. 鉛直混合の定量化
アリューシャン列島海域の乱流強度を観測から推定する。2006/2007年千島列島乱流観測とオホーツク海潮汐モデルを比較・検討することにより、乱流強度の時空間変動の原因を検討すし(観測・モデル関係者)、観測データを踏まえた乱流強度の径数化を考案する。海洋大循環モデルにおける鉛直混合係数調整することにより、北太平洋水塊に対する影響を推定する(長船・安田)。高精度海洋大循環モデルへの乱流観測データの同化手法について検討する(小松)。密度観測データや流速データなどより多くのデータから乱流強度を推定する手法を開発し、広域・詳細な乱流強度分布を得る(安田)。
4. 長期変動資料解析
気候変動指標PDOを木の年輪データから再構成した約300年の長期データから、北太平洋10年規模振動(PDO)に18.6年周期振動が統計的に有意に存在し、1日周期潮汐の振幅が極大となる年を中心にPDOが負(アリューシャン低気圧が弱く、中緯度中央太平洋暖)、弱い時逆になるという事実を示した論文が出版された(安田)。ベーリング海での18.6年周期変動に関連した長周期変動海洋観測長期データを用いた解析結果が出版された(長船)。栄養塩等の長期変動解析を北太平洋亜寒帯の西部と東部について過去40年のデータを解析した。その結果、東西ともに、現在、18年前後の周期ともない変動していることが明らかになった(渡辺)。オホーツク海南部から親潮域の海洋環境の変化に最も敏感な(即ち、夏季のオホーツク海高気圧の直接の影響を、ヤマセという形で受ける)北東北において、樹木年輪試料の収集とセルロース酸素同位体比の分析を進めた。セルロース酸素同位体比は、夏季の相対湿度の直接の指標であり、冷涼湿潤なヤマセの盛衰を見事に記録していることが、昨年度に行った、「岩手東部と秋田中部の年輪セルロース酸素同位体比の変動の対比」から明らかになっている(中塚)。
5. 高解像度海洋モデル
オホーツク海の高解像度モデリングを行い、オホーツク海の水塊形成に対する千島列島での混合及び海氷形成の影響を明らかにした(羽角)。4次元海洋同化モデルC-HOPEに低次生物生産モデルeNEMUROを結合させたNCEP/NCARの再解析値を外力として、1993年1月1日から2006年12月31日までの低次生態系の再現実験を実施し、衛星観測値並びに日本周辺海域の現場観測値と比較して再現精度を検証した(小松)。カイアシ類動物プランクトンが季節鉛直移動しながら海流に乗って移動することを、海洋循環モデルを用いて再現し、動物プランクトンによる炭素輸送量を評価した(建部)
6. 気候モデル
千島列島付近の潮汐混合を変動させた大気・海洋・海氷結合モデルの結果の解析を進めた(羽角・建部)。木の年輪などを用いで再構成されたENSO指標を解析した結果、1日周期潮汐振幅が最大年から3-4年目にラ・ニーニャ、9-11年目にエルニーニョが生じる傾向があり、気候モデル実験の結果と整合的であった(安田・羽角・建部・伊藤)。
個別成果
羽角博康
オホーツク海の高解像度モデリングを実施し、北太平洋中層水の起源となるオホーツク海での水塊形成について、千島列島での混合およびオホーツク海奥での海氷過程の影響を定量的に明らかにした。さらに、領域を北太平洋全域にまで広げた高解像度モデリングに着手した。
小松幸生
北太平洋域を対象とした渦解像の大循環モデルに衛星海面水温・海面高度を4次元データ同化した海洋物理モデルC-HOPE (Komatsu et al., 2007) に低次生態系モデルe-NEMURO (Yoshie et al., in prep.) を結合させて、NCEP/NCARの再解析値を外力として、1993年1月1日から2006年12月31日までの低次生態系の再現実験を実施し、衛星観測値並びに日本周辺海域の現場観測値と比較して再現精度を検証した。衛星データとの比較では、モデルは表面水温と表面クロロフィル濃度の中規模スケールの時空間変動を比較的よく再現しており、衛星表面水温 (NODC/AVHRR_OI) とのRMSEは、1993年1月1日~2006年12月31日の14年間で、東シナ海域で0.88°C、黒潮域で0.79°C、黒潮続流域で1.15°C、親潮域で0.86°Cであった。衛星表面クロロフィル濃度 (SeaWiFS) とのRMSEは、1998年1月1日~2006年12月31日の9年間で、東シナ海域で0.26mg/m3、黒潮域で0.18mg/m3、黒潮続流域で0.36mg/m3、親潮域で0.47mg/m3であった。
渡邉豊
栄養塩等の長期変動解析を北太平洋亜寒帯の西部と東部について過去40年のデータを解析した。その結果、東西ともに、現在、18年前後の周期ともない変動していることが明らかになった。また、この傾向が広域的に見られるものなのかを確認するため、2009年6月におしょろ丸、8月には白鳳丸に乗船し、北太平洋亜寒帯域を東西におよぶ栄養塩等の縦断観測を実施した。現在、これらを分析し、解析中である。
西岡純
北海道沖の親潮を横切る測線Aラインにおいて実施した時系列観測の結果、中層の循環を通じてオホーツク海から高鉄濃度の海水が親潮域の中層に移送されていることが示された。鉄分と主要栄養塩の再生する比を考慮して横から移流する鉄の定量的な評価を行うと、親潮域では3.1 × 105 ~ 6.3 ×105 mmol Fe/m2/yrの鉄分がオホーツク海から中層を通して運ばれ、そのうち28.6 mmol Fe/m2/yrが中層から表面に主に冬季の混合で供給されていると見積もられた。この中層水を介したプロセスによって親潮域表層に供給される鉄が、当該海域でおこる春季の植物プランクトンの増殖に大きく寄与していることが明らかになった。
また、中層水によって移送される主要な画分である粒子態鉄の生物利用能を確認するために,夏季の北太平洋亜寒帯域において現場実験を実施した。その結果,大陸棚起源の粒子態鉄は生物利用能を有すること,外洋においても粒子態鉄自体は生物利用能を保持していることが確認された。しかし,粒子態鉄濃度には空間的に大きな違いがあった。各海域の濃度レベルと植物プランクトンの要求量から検討すると,大陸棚付近とオホーツク海内部では,粒子態鉄が植物プランクトンの増殖を十分に支えるだけの鉄分を有しているが,北太平洋亜寒帯外洋域では,粒子態鉄の濃度は植物プランクトンの増殖を支えるには十分でないことが分かった。この結果は,大陸棚起源の鉄分がオホーツク海から西部北太平洋亜寒帯域にかけて輸送される際,主に外洋で利用されるのは溶存態であること,粒子態鉄の生物生産活動への寄与率が空間的に変化していることを示唆する結果である。
中塚武
昨年度に引き続き、潮汐18.6年振動が、気候変動に及ぼす影響を解明するために、オホーツク海南部から親潮域の海洋環境の変化に最も敏感な(即ち、夏季のオホーツク海高気圧の直接の影響を、ヤマセという形で受ける)北東北において、樹木年輪試料の収集とセルロース酸素同位体比の分析を進めた。セルロース酸素同位体比は、夏季の相対湿度の直接の指標であり、冷涼湿潤なヤマセの盛衰を見事に記録していることが、昨年度に行った、「岩手東部と秋田中部の年輪セルロース酸素同位体比の変動の対比」から明らかになっている。今年度は、まず青森県中部から、樹齢200年弱の樹木年輪円盤を収集した。この試料は、年輪幅が非常に広いため、年層毎のみならず、年層内の微細レベルにおいても、そのセルロース酸素同位体比の変動を分析することが可能である。現在、その試料から、セルロースを、年・月の単位で抽出して、同位体分析に供するための実験を継続中である。
中村知宏
2008年6月に北海道大学水産学部おしょろ丸北洋航海において実施した、アリューシャン列島アムチトカ海峡におけるXCTD・XBT集中観測の結果を解析し、(1) 波高およそ200mに達する内部波の砕波の直接観測に成功したこと、(2) 砕波している内部波が日周潮流により生成された非定常風下波であること、および (3) この砕波により外洋の典型的値の10万倍の鉛直拡散が引き起こされること(拡散係数で1.5×10^4cm^2/s)を示した。また、全球において非定常風下波の波高とフルード数を評価し、同様の混合過程が生じていると思われる領域を明らかにした。
勝又勝郎
オホーツク海と北太平洋の間の海水交換の推定に関する研究を行った。とくに、2001 年のブッソル海峡における集中観測の結果を再解析し、とくに潮汐によらない海水交換の定量的な見積りを行った。
建部洋晶
自作の等密度座標海洋数値モデルにて、比較的現実的な日本沿岸付近親潮、黒潮続流などの流路及び流量季節変動を再現した。その上で、北太平洋亜寒帯に生息する大型動物プランクトンの水平輸送を調べた。この結果、親潮とその続流及び東カムチャツカ海流による1年に満たない短期間での海盆スケールでのプランクトン輸送が、大型動物プランクトンの海盆間遺伝混合を促進していることを明らかにした。
伊藤幸彦
千島列島付近で初めて得られた直接乱流観測により、ウルップ水道オホーツク海側で潮汐流が斜面を下るシルの下流側で強い乱流が生じること、及び、乱流強度と流速シアの関係について示すことができた。延期されて2010年5-6月に実施されたロシア船クロモフのオホーツク海観測の乱流観測について指揮をとり、観測を成功に導いた。
H21研究成果リスト
安田一郎(研究代表者) | 羽角博康(研究分担者) | 小松幸生(研究分担者) |
渡辺 豊(研究分担者) | 西岡 純(研究分担者) | 中塚 武(研究分担者) |
中村知裕(連携研究者) | 勝又勝郎(連携研究者) | 建部洋晶(連携研究者) |
伊藤幸彦(連携研究者) |
安田一郎(研究代表者)
雑誌論文(査読付き)
- Yasuda, I. (2009), The 18.6-year period moon-tidal cycle in Pacific Decadal Oscillation reconstructed from tree-rings in western North America, Geophys. Res. Lett., 36, L05605, doi:10.1029/2008GL036880.
- Itoh, S., I. Yasuda, H. Nishikawa, H. Sasaki and Y. Sasai (2009), Transport and environmental temperature variability of eggs and larvae of the Japanese anchovy (Engraulis japonicus) and Japanese sardine (Sardinops melanostictus) in the western North Pacific estimated via numerical particle tracking experiments. Fish. Oceanogr., 18(2), 118-133.
- K. Tadokoro, T. Ono, I. Yasuda, S. Osafune, A. Shiomoto and H. Sugisaki, 2009: Possible mechanisms of decadal scale variations in PO4 concentration in the Oyashio and Kuroshio-Oyashio Transition waters, western North Pacific. GEOPHYSICAL RESEARCH LETTERS Volume: 36 Article Number: L08606 Published: 2009
- M. Masujima and I. Yasuda, 2009: Distribution and modification of North Pacific Intermediate Water around the Subarctic frontal zone east of 150E. J. Phys. Oceanogr.,39, 1462-1474.
- YUGO SHIMIZU, KAZUTAKA TAKAHASHI, SHIN-ICHI ITO, SHIGEHO KAKEHI, HIROAKI TATEBE, ICHIRO YASUDA, AKIRA KUSAKA, TOMOHARU NAKAYAMA,Transport of subarctic large copepods from the Oyashio area to the mixed water region by Oyashio intrusions. Fish. Oceanogr. 18(5), 312-327, 2009
- S. Osafune, and I. Yasuda, 2010:Bidecadal variability in the Bering Sea and the relation with 18.6year perioid nodal tidal cycle. J. Geophys. Res., 115, DOI: 10.1029/2008JC005110.
- H. Tatebe, I. Yasuda, H. Saito and Y. Shimizu, 2010: Horizontal transport of the calanoid copepod Neocalanus in the North Pacific: The influences of the current system and the life history. Deep-Sea Res. I, 57, 409-419.
- S. Itoh and I. Yasuda, 2010: Characteristics of mesoscale eddies in the Kuroshio-Oyashio Extension regions detected from the distribution of the sea surface height anomaly. J. Phys. Oceanogr., in press
- S. Itoh, I. Yasuda, T. Nakatsuka J. Nishioka, and Y. N. Volkov 2010:Fine- and microstructure observations in the Urup Strait, Kuril Islands, during August of 2006. J. Geophys. Res. Oceans, accpeted
- K. Katsumata and I. Yasuda, Estimate of non-tidal exchange transport between the Sea of Okhotsk and the North Pacific. J. Oceanogr., accepted on March 25, 2010
書籍
- 安田一郎(2009)「水圏生物科学入門」第1章水圏の環境.恒星社恒星閣、247pp.
招待講演
- Yasuda, I. (2009) 18.6-year period moon-tidal cycle and North Pacific ocean-climate variability. J09-IAPSO/IAMAS MOCA09 2009/7/22 Montreal
口頭発表
- Yasuda, I., S. Kouketsu and Y. Hiroe, Frontal waves along the Kuroshio Extension and formation of distinctive salinity minimum. US-Clivar Western Boundary Current workshop, Pheonix, U.S.A., Jan. 15, 2009
- 長船哲史・安田一郎 潮汐18.6年振動に伴う北太平洋亜寒帯域における表層塩分の20年変動。2009日本海洋学会春季大会、東京、2009/4/6
- 丹羽良知・安田一郎・卜部佑介 海面水位データを用いた潮汐18.6年周期変動の検証.2009日本海洋学会春季大会ポスター発表、東京、2009/4/6
- 山脇有紗・小松幸生・清水学・瀬藤聡・安倍大介・高須賀明典・伊藤幸彦・安田一郎、黒潮・黒潮続流域におけるマイワシ仔魚の輸送・水温環境の年々変動、2009年日本海洋学会春季大会、東京、2009/4/8
- 安田一郎(2009)潮汐が作る海・気候・魚の長期変動.東大海洋研海の日一般公開2009/7/18
(Invited)Yasuda, I. (2009) 18.6-year period moon-tidal cycle and North Pacific ocean-climate variability. J09-IAPSO/IAMAS MOCA09 2009/7/22 Montreal - 金子仁・安田一郎・伊藤幸彦(2009)西部北太平洋における乱流強度分布と硝酸塩鉛直輸送量の見積もり:KH08-2観測より。2009年12月12日。東大海洋研共同利用シンポジウム「白鳳丸KH08-2航海シンセシス」
- Yasuda, I. (2009) Variability in the Kuroshio and Oyashio around the 1970s andPossible explanation for the linkage between the Kuroshio and Humbolt Current systems. 2009年11月26日。東大海洋研共同利用シンポジウム「1970年代の黒潮親潮域において海洋生態系のレジームシフトはいつ起こったのか-フンボルト海流域との比較-」
- 安田一郎・長船哲史(2009)北太平洋亜寒帯海域の長期変動と鉛直混合観測.W-PASS成果発表会 2009年11月25日定山渓
- 安田一郎(2009)海・気候・魚の長期変動と潮汐・鉛直混合. 2009年11月2日 海洋研究所・CCSR合同セミナ、東京大学山上会議所
- Kaneko, H., I. Yasuda, S. Itoh (2010) Direct measurement of turbulent mixing along a meridional transect in the western North Pacific. AGU Ocean Science meeting PO35J-09, Feb. 24, 2010, Portland, U.S.
- Yasuda, I. (2010) 18.6-year period moon-tidal cycle in ocean and climate. AGU Ocean Science meeting PO45O-08, Feb. 25, 2010, Portland, U.S.
- Osafune S. and I. Yasuda (2010) Bidecadal variability of water masses around the subarctic North Pacific and relation with the 18.6-year period nodal tidal cycle. PO45D-13. Feb. 25, 2010, Portland, U.S.
- Yagi, M. and I. Yasuda (2010)Turbulent mixing at the Bussol’Strait in the Kuril Islands. PO35J--‐02, Feb. 24, 2010, Portland, U.S.
- 安田一郎(2010)潮汐混合過程と水塊変質・長期変動.2010年度日本海洋学会春季大会シンポジウム「太平洋における物質循環のキープロセス」2010年3月26日 10:00-17:00東京海洋大
- 野々村卓美・津田敦・安田一郎・西田周平(2010)西部北太平洋中緯度域に出現するCalanus属カイアシ類3種間の簡易識別点。2010年度日本海洋学会春季大会
- 八木雅宏・安田一郎・小松幸生・伊藤幸彦・永江英雄・池谷透・金子仁・丹羽良知・山脇有紗・田中雄大・廣江豊・川辺正樹・大西広二(2010)Amchitka海峡における係留及び乱流観測。2010年度日本海洋学会春季大会
- 伊藤幸彦・安田一郎(2010)親潮域周辺の高気圧性暖水・冷水渦の水塊構造.2010年度日本海洋学会春季大会伊藤幸彦・安田一郎・西川悠・佐々木英治・笹井義一(2010)高解像度海洋大循環モデルを用いた太平洋海域におけるマイワシ・カタクチイワシの輸送生残過程の解析.2010年度日本海洋学会春季大会シンポジウム
羽角博康(研究分担者)
雑誌論文
- Watanabe, E., and H. Hasumi: Pacific water transport in the western Arctic Ocean sunykated by an eddy-resolving coupled sea ice-ocean model, J. Phys. Oceanogr., 39(9), 2194-2211, 2009.
- Urakawa, L. S., and H. Hasumi: A remote effect of geothermal heat on the global thermohaline circulation, J. Geophys. Res., 114(7), C07016, 2009.
- Urakawa, L. S., and H. Hasumi: The energeteics of global thermohaline circulation and its wind-enhancement, J. Phys. Oceanogr., 39(7), 1715-1728, 2009.
- Hasumi, H., H. Tatebe, T. Kawasaki, M. Kurogi and T. T. Sakamoto: Progress of North Pacific modeling over the past decade, Deep-Sea Res. II, in press.
- Urakawa, L. S., and H. Hasumi: Role of parameterized eddies in the energetics of the global thermohaline circulation: cabbeling versus restratification, J. Phys. Oceanogr., in press.
- Matsumura, Y., and H. Hasumi: Modeling ice shelf water overflow and bottom water formation in the southern Weddell Sea, J. Geophys. Res., in press.
- Sasajima, Y., H. Hasumi and T. Nakamura: Modeling sea ice production and dense shelf water formation at coastal polynyas around East Antarctica, J. Geophys. Res., in press.
- Tsugawa, M., and H. Hasumi: Generation and growth mechanism of the Natal Pulse, J. Phys. Oceanogr., in press.
学会発表
- 笹島雄一郎 羽角博康 中村知裕 二橋創平 海洋-海氷結合モデルで見られたオホーツク海沖合いでの海氷生産について 日本海洋学会秋季大会 2009年9月28日
- 川崎高雄 羽角博康 千島列島周囲に局在化した鉛直混合が引き起こす太平洋熱塩循環 日本海洋学会秋季大会 2009年9月28日
- Sasajima, Y., H. Hasumi and T. Nakamura A sensitivity study on dense shelf water formation in the Okhotsk Sea IAMAS-IAPSO-IACS Joint Assembly, Montreal, July 19-29, 2009.
- Kawasaki, T., and H. Hasumi Role of locally enhanced vertical mixing around the Kuril Straits in the Pacific thermohaline circulation Ocean Sciences, Portland, February 22-26, 2010.
小松幸生(研究分担者)
雑誌論文
- Miyazawa, Y., R. Zhang, X. Guo, H. Tamura, D. Ambe, J.-S. Lee, A. Okuno, H. Yoshinari, T. Setou and K. Komatsu: Water Mass Variability in the Western North Pacific Detected in a 15-Year Eddy Resolving Ocean Reanalysis. J. Oceanogr., 査読有, 65, 2009, 737-756.
学会発表
- Komatsu, K. : Remote tracking wind-generated waves by surface drifters, SOLAS Open Science Conference, 17 Nov. 2009, Barcelona, Spain.
- Komatsu, K. : Evolution of offshore wind waves tracked by surface drifters with a point-positioning GPS sensor, 2009 AGU Fall Meeting, 18 Dec. 2009, San Francisco, USA.
- 山脇有紗・小松幸生・清水 学・瀬藤 聡・安倍大介・高須賀明典・伊藤幸彦・安田一郎: 黒潮・黒潮続流域におけるマイワシ仔魚の輸送・水温環境の年々変動. 2009年度日本海洋学会春季大会, 2009年4月8日, 東京大学.
- 安倍大介・小松幸生・清水 学・奥野 章・高須賀明典: 衛星海面高度計と漂流ブイデータを用いた平均海面流速場の推定と評価.2009年度日本海洋学会秋季大会, 2009年9月28日, 京都大学.
- 小松幸生・亀田卓彦・安倍大介・清水 学: 渦解像物理同化低次生態系モデルによる浮魚類卵稚仔輸送・生残モデルの開発.水産海洋学会2009年度研究発表大会, 2009年11月19日, 長崎大学.
- 山脇有紗・小松幸生・清水 学・瀬藤 聡・安倍大介・高須賀明典・伊藤幸彦・安田一郎: マイワシ加入率の年々変動と関連した産卵分布と輸送環境の変化について. 水産海洋学会2009年度研究発表大会, 2009年11月19日, 長崎大学.
- 安倍大介・小松幸生・清水 学・奥野 章・高須賀明典: 黒潮域表層におけるイワシ類卵仔魚の経験水温特性2.水産海洋学会2009年度研究発表大会, 2009年11月19日, 長崎大学.
渡辺 豊(研究分担者)
雑誌論文
- *Watanabe, Y. W., Nishioka, J., Shigemitsu, M., Mimura, A. and Nakatsuka, T. “Influence of riverine alkalinity on carbon species in the Okhotsk Sea” Geophys. Res. Lett. 36(15), L15604, doi:10.1029/2009GL038672, (2009).
- *Shigemitsu, M., Yamanaka, Y., Watanabe , Y. W., Maeda, N. and Noriki, S. “Seasonal characteristics of the nitrogen isotope biogeochemistry of settling particles in the western subarctic Pacific: a model study” Earth Planetary Sci. Lett., in press.
- *Tsumune, D., Nishioka, J., Shimamoto, A., Watanabe, Y. W., Aramaki, T., Nojiri, Y., Takeda, S. and Tsubono, T. “Physical behaviours of iron fertilized patch in SEEDS II” Deep-Sea Res. II 56, 2948-2957, doi:10.1016/j.dsr2.2009.07.004, (2009).
- *Shigemitsu, M., Watanabe, Y. W. and Narita, H. “Sedimentary inorganic nitrogen and its isotope ratio in the western subarctic Pacific over the last 145 kyr” J. Oceanogr. 65, 541-548, (2009).
- *Ikeda, M., Greve, R., Hara, T., Watanabe, Y. W., Ohmura, A. and Kawamiya, M. “Identifying crucial issues in climate science: drastic change in the earth system during global warming” EOS Transactions 90(2), 15, (2009)
西岡 純 (研究分担者)
雑誌論文
- Nomura, D., J., Nishioka, M. A. Granskog, A. Krell, S. Matoba, T. Toyota, H. Hattori, K. Shirasawa, (submitted), Nutrient distribution in sea ice in the southern Sea of Okhotsk., Accepted, Marine Chemistry.
- Hattori, A., J., Nishioka, T. Ono, R. M. L. McKay, K. Suzuki, (submitted), Fe deficiency in micro-sized diatom in the Oyashio region of the western subarctic Pacific during spring, J. Oceanography, 66, 105-115.
- Nishioka, J., S. Takeda, Y. Kondo, H. Obata, T. Doi, D. Tsumune, C. S. Wong, W. K. Johnson, A. Tsuda, (2009) Changes in iron concentrations and bio-availability during an open ocean mesoscale iron enrichment experiment in the western subarctic pacific, SEEDS II, Deep Sea Res. part II, doi:10.1016/j.dsr2.2009.06.006.
- 西岡 純,武田重信、2009、鉄の海洋内循環におけるコロイド態画分の重要性、月刊海洋、査読なし、42、2010、14-19
学会発表
- 金浜幸治、西岡 純、 2010年度日本海洋学会春季大会 大陸棚起源粒子態鉄の生物利用能
- 齊藤 愛、関口洋祐、重光雅仁、西岡 純、R. M. L. Mckay、鈴木光次、2010年度日本海洋学会春季大会
夏季のオホーツク海における珪藻類の鉄ストレス評価 - Jun Nishioka, Tsuneo Ono, Hiroaki Saito, Takeshi Nakatsuka, Shigenobu Takeda, Wm. K. Johnson, C. S. Wong, Comparison of iron distribution between the western and the eastern subarctic Pacific、2009 PICES Annual meeting, Cheju, Koria
中塚 武(研究分担者)
雑誌論文(査読有)
- Liu, H., K. Suzuki, J. Nishioka, R. Sohrin and T. Nakatsuka (2009): Phytoplankton growth and microzooplankton grazing in the Sea of Okhotsk during late summer of 2006. Deep-Sea Research I, 56, 561-570.
- Watanabe, Y. W., J. Nishioka, M. Shigemitsu, A. Mimura and T. Nakatsuka (2009): Increases of alkalinity and pH in the Okhotsk Sea during the 1990s and 2000s, Geophysical Research Letter, 36, 15, doi:10.1029/2009GL038520.
- Nakatsuka, T., K. Ohnishi and Y. Takahashi (2010):Seasonal changes in relative humidity recorded by intra-ring variations in oxygen isotopic ratio of tree-ring cellulose. in “Earth, Life and Isotope”, edited by N. Ohkouchi, Kyoto University Press, Kyoto (in press)
- Seki, O., T. Nakatsuka, H. Shibata and K. Kawamura (2010): Compound-specific n-alkane dd13C and dD approach for assessing source and delivery processes of terrestrial organic matter within a forested watershed in northern Japan, Geochimica et Cosmochimica Acta, 74, 599-613.中塚 武(2010) 気候と社会の歴史を診る-樹木年輪の酸素同位体比からの解読. 「安定同位体というメガネ」 和田英太郎・神松幸弘編 p.37-58. 昭和堂
学会発表
- 中塚 武・大西啓子・辻 寛之・光谷拓実、樹木年輪の酸素同位体比を用いたオホーツク高気圧の経年変動の復元、日本気象学会2009年度春季大会、つくば、2009年5月31日
- 中塚 武・大西啓子・河村公隆・尾嵜大真・光谷拓実、BC1~AD3世紀における埋没木曽ヒノキの年輪セルロースの酸素同位体比の経年変動:考古学・歴史学との接点、日本地球化学会2009年度年会、東広島、2009年9月15日
- NAKATSUKA, T., K. OHNISHI, H. TSUJI, K. YASUE, T. MITSUTANI and Y. SAMPEI ; Anomalous decadal variability in O and C isotopic ratios of tree-ring cellulose in southwestern Japan during the little ice age, 日本地球惑星連合2009年度大会、幕張、2009年5月19日
中村知裕(連携研究者)
雑誌論文
- Nakamura T., Y. Isoda, H. Mitsudera, S. Takagi, M. Nagasawa.
Breaking of unsteady lee waves generated by diurnal tides.
Geophys. Res. Lett., 37, L04602, doi:10.1029/2009GL041456, 2010. - Nakamura T., Y. Kawasaki, T. Kono, and T. Awaji.
Large-amplitude internal waves observed in the Kruzenshtern Strait of the Kuril Island Chain and possible
water transport and mixing.
Cont. Shelf Res., 30, 598-607, doi: 10.1016/j.csr.2009.07.010, 2010. - Nakamura T., T. Toyoda, Y. Ishikawa, and T. Awaji.
Effects of mass source/sink at the western boundary on the wind-driven gyres: Implications for the ventilation
of the North Pacific intermediate layer through convection in the Okhotsk Sea and tidal mixing at the Kuril
Straits.
J. Oceanogr., Vol. 66, 41-60, 2010. - Nakamura T. and T. Awaji.
Scattering of internal waves with frequency change over rough topography.
J. Phys. Oceanogr.Vol. 39, 1574-1594, 2009 - Matsuda, J., H. Mitsudera, T. Nakamura, K. Uchimoto, T. Nakanowatari, N. Ebuchi.
Wind and buoyancy driven overturning circulation in the Sea of Okhotsk. Deep-Sea Res. Part I, 56 (9), 1401-1418, 2009.
学会発表等
- 中村知裕,古関俊也
オホーツク海高気圧と下層雲のシミュレーション
第8回HSSワークショップ第1回GFRGワークショップ合同会議, 2010年3月11日, 北海道大学 シオノギ創薬イノベーション
センター. - 中村知裕,磯田豊,三寺史夫,高木省吾,長澤真樹,阿部祥子
日周潮流により生成された大振幅風下波とその砕波の直接観測.
2010年度日本海洋学会春季大会, 2010年3月26 –30日(28日), 東京海洋大学 品川キャンパス. - 阿部祥子,中村知裕
アリューシャン列島域における潮流による鉛直混合の数値実験.
2010年度日本海洋学会春季大会, 2010年3月26 –30日(28日), 東京海洋大学 品川キャンパス. - Nakamura, T., Y. Isoda, H. Mitsudera, S. Takagi, M. Nagasawa
Breaking of Unsteady Lee Waves Generated by Diurnal Tides.
2010 Ocean Sciences Meeting, 22 –26 February 2010, Oregon Convention Center, Portland, Oregon, USA (PO31D-06,
Feb 24). - Uchimoto, K., T. Nakamura, J. Nishioka, H. Mitsudera, M. Yamamoto-Kawai, K. Misumi, and D. Tsumune
Influence of diapycnal mixing around the Kuril Islands and brine rejection on the distribution of CFCs in the
Sea of Okhotsk.
2010 Ocean Sciences Meeting, 22 – 26 February 2010, Oregon Convention Center, Portland, Oregon, USA (CO15B-05,
Feb 22). - Nakamura, T
Modeling the Pan-Okhotsk region.
ILTS International Symposium "Frontier of Low Temperature Science", Institute of Low Temperature Science,
Hokkaido University, Sapporo. November 9-10, 2009. - Uchimoto, K., T. Nakamura, J. Nishioka, H. Mitsudera, M. Yamamoto-Kawai, K. Misumi, and D. Tsumune
A simulation of chlorofluorocarbons in the Sea of Okhotsk
PICES 2009 Annual Meeting, 5751, Oct. 23 – November 1, 2009, Jeju, Korea. - 中村知裕,三寺史夫,小埜恒夫
冬季親潮前線付近のサブメソスケール過程と表層への栄養塩供給
2009年度日本海洋学会秋季大会, 322, 2009年9月25日–9日, (27日) - 小埜恒夫,中村知裕,三寺史夫
冬季親潮前線付近の局地的鉛直混合による栄養塩供給機構
2009年度日本海洋学会秋季大会, 321, 2009年9月25日–9日, (27日) - 内本圭亮,中村知裕,西岡純,三寺史夫,川合美千代,三角和弘,津旨大輔
オホーツク海におけるCFCの取り込み:ブライン排出と千島列島域潮汐混合の影響
2009年度日本海洋学会秋季大会, 265, 2009年9月25日–9日, (28日) - Nakamura, T., Y. Isoda, M. Nagasawa, S. Takagi, T. Wagawa, H. Mitsudera
Tidally-generated large-amplitude internal waves and associated mixing in the Amchitka Strait, the Aleutian
Islands
MOCA-09, the IAMAS, IAPSO, IACS 2009 Joint Assembly, 19-29 (21) July 2009, Montreal, Canada. - 中村知裕,磯田豊,長澤真樹,高木省吾,三寺史夫
アリューシャン列島における潮流による内部波生成と鉛直混合
2009年度日本海洋学会春季大会, 147, 2009年4月5日–9日, (8日) - 内本圭亮,中村知裕,西岡純,三寺史夫,川合美千代,三角和弘,津旨大輔
西部北太平洋でのCFC シミュレーション
2009年度日本海洋学会春季大会, 320, 2009年4月5日–9日, (6日)
勝又勝郎(連携研究者)
雑誌論文
- Katsumata, K. Yasuda, I., 2010,Two-layer model of water exchange between the Sea of Okhotsk and the North Pacific, J.Oceanogr., in press
建部洋晶(連携研究者)
雑誌論文
- Tatebe, H., Yasuda, I., Saito, H., Shimizu, Y. (2010): Horizontal transport of the calanoid copepods Neocalanus in the North Pacific: the influence of the current system and the life history. Deep-Sea Res. I, 57, 409-419. (査読あり)
- Shimizu, Y., Takahashi, K., Ito, S., Kakehi, S., Tatebe, H., Yasuda, I., Kusaka, A., Nakayama, T. (2009): Transport of subarctic large copepods from the Oyashio area to the mixed water region by the coastal Oyashio intrusion. Fish. Oceanogry. 18, 312-327. (査読あり)
- Mochizuki, T., Ishii, M., Kimoto, M., Chikamoto, Y., Watanabe, M., Nozawa, T., Sakamoto, T.T., Shiogama, H., Awaji, T., Sugiura, N., Toyoda, T., Yasunaka, S., Tatebe, H., Mori, M. (2010): Pacific decadal oscillation hindcasts relevance to near-term climate prediction. Proc. Natl. Acad. Sci. USA, doi:10.1073/pnas.0906531107. (査読あり)
- Hasumi, H., Tatebe, H., Kawasaki, T., Kurogi, M., Sakamoto, T.T. : Progress of North Pacific modeling over the past decade. Deep-Sea Res. II. (査読あり、印刷中)
- Tatebe, H., Hasumi, H. (submitted): Formation mechanism of the Pacific equatorial thermocline revealed by a general circulation model with a high accuracy tracer transport algorithm. Ocean Modell. (査読あり、改訂中)
- 森正人, 木本昌秀, 石井正好, 渡部雅浩, 安中さやか, 建部洋晶 (2009): 大気海洋結合モデルMIROCにみられる10年規模変動. 天気, 56 (10), 39. (査読なし)
学会発表
- Tatebe, H., and H. Hasumi, Formation mechanism of the Pacific equatorial thermocline revealed by an OGCM with a high accuracy tracer transport algorithm. AGU Ocean Science Meeting, Portland, USA, Feb. 26, 2010.
伊藤幸彦(連携研究者)
雑誌論文
- Itoh, S., I. Yasuda, T. Nakatsuka, J. Nishioka, and Y. N. Volkov: Fine- and microstructure observations in the Urup Strait, Kuril Islands, during August of 2006, J. Geophys. Res., in press.
- Itoh, S. and I. Yasuda: Characteristics of mesoscale eddies in the Kuroshio-Oyashio Extension region detected from the distribution of the sea surface height anomaly, J. Phys. Oceanogr., in press.
学会発表(口頭発表)
- Characteristics of mesoscale eddies in the Kuroshio–Oyashio Extension Region detected from the distribution of the sea surface height anomaly, PICES annual meeting, Jeju, Korea, Oct. 22, 2009
- 伊藤 幸彦・安田 一郎: 親潮域周辺の高気圧性暖水・冷水渦の水塊特性, 日本海洋学会春季大会, 東京、2010年3月29日
- 伊藤幸彦・安田一郎・西川悠・佐々木英治・笹井義一: 高解像度海洋大循環モデルを用いた太平洋海域における マイワシ・カタクチイワシの輸送生残過程の解析. 水産海洋シンポジウム「小型浮魚類の加入過程の実態と加入量予測の現状~マアジ・マイワシ・カタクチイワシの例~」,東京、 2010年3月30日