海洋生態系変動の謎に挑む

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地球温暖化は海洋生態系や水産資源にどのような影響を与えるのか?
マイワシの大規模な資源変動はなぜ起こるのか?
エチゼンクラゲの大量発生の要因は何か?
黒潮が持つ生物地球化学的意味とは何か?
波浪が海洋表層の生物生産に果たす役割とは?
震災は三陸沿岸域の海洋環境をどのように変えたのか?

海は身近な存在で豊かな恵みをもたらしてくれますが、時として牙をむき大きな災害をもたらします。身近な存在でありながら多くの謎に包まれた海。研究室では、最先端のモデルと観測から海洋生態系の変動メカニズムの解明に挑んでいます。また、2011年3月の震災が三陸沿岸域の海洋環境に与えた影響を調べて、地域漁業の早期復興に貢献するため、研究室では、岩手県大槌湾内に観測ブイを係留・設置して風、波浪、水質のリアルタイムモニタリングを実施しています(大槌湾モニタリングのページ)。

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記事一覧

2019年9月26日~28日
 小松幸生准教授が、富山国際会議場で開催された日本海洋学会2019年度秋季大会に参加し、「海底圧力計による海洋内部擾乱の検出可能性について」の演題で口頭発表を行いました。
2019年9月16日~20日
 小松幸生准教授が、ハワイ州ホノルル市で開催されたOceanObs19(海洋観測計画会議2019)に参加し、"MEASURING THE AIR SEA INTERFACE USING A BIRD ATTACHED LOGGER(海鳥に装着した記録計による大気海洋境界層の観測)"の演題でポスター発表を行いました。
 なお、この発表の一部は、当会議の Communication White Paper の論文の一つとして Frontiers in Marine Science 誌に掲載されています(6月26日の記事参照)。
2019年8月20日~8月28日
 小松幸生准教授が、新青丸KS-19-15航海(研究題目:中規模渦の3次元構造に対応した海洋高次捕食動物の採餌生態(代表、佐藤克文東京大学大気海洋研究所教授))に参加し、三陸沖合において、海上風と波浪の係留観測、ウミガメ回遊経路上でのCTDによる水塊構造観測を実施しました(写真はこちら)。
2019年7月8日~16日
 小松幸生准教授がカナダのモントリオールで開催されたIUGG2019(国際測地学・地球物理学連合)総会に出席し、
 "Structure and impact of the Kuroshio nutrient stream"のタイトルで口頭発表を行い、
 "Swell-Dominant Surface Waves Inherent in the Shape of the Rias Coast facing the western North Pacific"のタイトルでポスター発表を行いました。
2019年6月26日
 小松幸生准教授が共著者となっている論文 "Animal-Borne Telemetry: AnIntegral Component of the Ocean Observing Toolkit" がWEB上に掲載されました。
 この論文は、東京大学大気海洋研究所の佐藤克文教授と共同で実施している海鳥による大気・海洋観測研究の内容を紹介しており、9月にホノルルで開催される OceanObs'19 の COMMUNITY WHITE PAPERS の中の1篇です。
2019年6月1日
 小松幸生准教授が執筆に加わった ”Kuroshio Current: Physical, Biogeochemical, and Ecosystem Dynamics (edited by Nagai et al.)”が発刊されました。
 AGU (アメリカ地球物理学連合) のGeophysical Monograph Seriesの1冊で、小松幸生准教授は、第5章でKuroshio nutrient streamの最近の研究成果を紹介しています。
2019年5月26日~30日
 小松幸生准教授が、JPGU(日本地球惑星科学連合)2019年度大会において、「三陸リアス海岸の地形に固有のうねり性波浪について」のタイトルで口頭発表を行い、
 "Structure and impact of the Kuroshio nutrient stream"と"Spatio-temporal variation of water pressure on the sea bottom in the Kuroshio region south of Kii Peninsula"のタイトルでポスター発表を行いました。
2019年5月9日
 東京大学大気海洋研究所国際沿岸海洋研究センターの共同利用研究「遠隔自動観測機器の導入による沖合由来の物理的要因が大槌湾内の海洋環境に与える影響の実態解明 (代表:小松幸生)」の一環として、現在開発中の大槌湾内波浪予測モデルの精度検証のため、湾内赤浜沖の海象いかだのそばにGPS波浪ブイを係留設置し、湾奥部の波浪連続観測を開始しました。
2019年4月9日
 小松幸生准教授が主担当の東京大学大学院新領域創成科学研究科自然環境学専攻の選択必修科目 (コア科目) 「大気海洋論」が開講しました。
2019年3月25日
 博士課程3年の坂本達也さんが、大学院農学生命科学研究科水圏生物科学専攻の博士課程を修了し、博士(農学)の学位記を授与されました。
 修士課程2年の藤井孝樹さんが、大学院新領域創成科学研究科自然環境学専攻の修士課程を修了し、修士(環境学)の学位記を授与されました。
 博士課程3年の坂本達也さんが、水圏生物科学専攻において最優秀の成績を修め、農学生命科学研究科長賞を受賞しました。
2019年2月15日
 小松幸生准教授が、水産庁補助事業「大型クラゲ国際共同調査」平成30年度成果報告会および事業評価会議に外部専門委員として参加しました。
2019年2月13日
 博士課程3年の坂本達也さんが東京大学大気海洋研究所博士論文発表会において所長賞を受賞しました。
2019年1月28日~29日
 小松幸生准教授が横浜市で開催された文部科学省国家基幹研究開発推進事業「我が国の魚類生産を支える黒潮生態系の変動機構の解明(SKED)」の平成30年度運営委員会に出席しました。
2018年12月18日~19日
 京都大学防災研究所の一般共同研究「潮岬沖の陸上・洋上・海底同時連携観測による黒潮域大気海洋相互作用の実態解明(代表:小松幸生)」の一環として、本年10月~11月に実施された観測航海の解析検討会が和歌山県にある同研究所の白浜海象観測所で開催され、小松准教授が参加しました(写真はこちら)。
2018年12月10日~12日
 東京大学大気海洋研究所国際沿岸海洋研究センターの共同利用研究「沖合から伝播して来るうねり性波浪が大槌湾内の物質循環に与える影響の解明および海鳥を用いた波浪観測システムの精度検証 (代表:小松幸生)」の一環として、博士課程2年の薬師寺雄樹さん、修士課程1年の尾松弘嵩さんと大槌湾内における船底防汚物質等の有害化学物質の底泥中の分布調査を行いました(写真はこちら)。
2018年12月4日~5日
 小松幸生准教授が福岡市で開催された第15回日中韓大型クラゲ国際ワークショップに学識経験者として出席しました。
2018年11月29日~30日
 博士課程2年の薬師寺雄樹さんが、鹿児島大学で開催された日本マリンエンジニアリング学会海洋環境研究委員会第10回研究会において「湾内底質中の有機スズ化合物濃度と津波による底質攪拌の関連性について」の演題で口頭発表を行いました。
2018年10月10日~21日
 東北海洋生態系調査研究船「新青丸」のKS-18-13次航海「船舶・海底地震計・陸上同時連携観測による黒潮域の大気・海洋短周期変動過程の実態解明(代表者:小松幸生)」に小松幸生准教授と修士課程2年の藤井孝樹さん、修士課程1年の尾松弘嵩さん、黒山真由美さんが乗船参加しました (写真はこちら)。
 本航海は、紀伊半島沖の黒潮周辺域を対象海域として、黒潮を南北に横断する3本の測線でCTD/LADCP観測を実施し、この内、潮岬沖の測線ではUnderway-CTDによる連続観測を2回実施、また、船尾からの係留ブイによる大気海洋境界過程の24時間連続観測も2つの測点で実施しました。途中、船内機器のトラブルがあったものの、ほぼ計画通りの観測をすることができました。また、航海では、珍しい海上竜巻にも遭遇しました。
 紀伊半島沖合の海底には、南海トラフの地震・津波をいち早く検知するため、防災科学技術研究所と海洋研究開発機構により地震・津波観測監視システム(DONET)が展開されています。海底の上には海水が、その上には大気がのっかっていますが、それらの変動が海底に設置された高感度の圧力計によって捕捉できるかどうか、現場で検証するのが航海の主な目的です。
 そこで、本航海では、上記の観測の他に、気象ゾンデ観測、大気海洋間のフラックス観測、レーダ波高計による波浪観測、GNSSによる水蒸気量観測、等の大気から海底に至る貫通観測を京都大学防災研究所による潮岬での定時気象観測、地球深部探査船「ちきゅう」上での自動気象観測と連携しながら実施しました。海底から、地震だけでなく、大気と海洋の変動が捉えられるか?これからの解析が楽しみです。
2018年10月16日
 大学院農学生命科学研究科博士課程3年の坂本達也さんの研究成果がプレスリリースされました。
 マイワシの耳石の酸素安定同位体比の高解像度分析と高精度海洋データ同化モデルを用いた数値シミュレーションにより、マイワシの回遊経路を推定する画期的な手法を開発しました。(詳しくは、こちらをご覧ください。) なお、この成果は、Methods in Ecology and Evolution誌に掲載されました。
2018年9月28日
 小松幸生准教授が2018年度日本海洋学会秋季大会において、「黒潮域における水平拡散係数のスケール依存性 Ⅱ」の演題で口頭発表を行いました。
2018年8月30日~9月8日
 東北海洋生態系調査研究船「新青丸」のKS-18-11次航海「海洋高次捕食動物を用いた大気海洋自動観測システムの精度検証(代表者:佐藤克文)」に小松幸生准教授と修士課程2年の藤井孝樹さんが乗船参加しました (写真はこちら)。
 本航海では、一昨年のKS-16-13航海から2年連続で実施している航海に引き続き、佐藤克文教授と共同で、GPSや各種モーションセンサ等の小型センサを取り付けたオオミズナギドリを沖合から放鳥して、海上風、波浪、表面流を海鳥によって自動計測するシステムの精度検証を実施しました。
 私たちは、昨年開発した多項目ブイで海面直上風、波浪、表層流を計測し、鳥センサの精度検証に必要なデータを取得しました。台風21号の影響で、航海を1日中断しましたが、放鳥実験を2回行うことができ、この時期としては、ほぼ計画通りの充実した航海となりました。